Matter 仮想デバイス開発環境

デバイス SDK

Matter Virtual Device Development Environment (MVD-DE) は Docker コンテナです。ここで Matter Virtual Device (MVD) を作成して、Virtual Device Controller (VDC) デスクトップ アプリを使用してグラフィカル ユーザー インターフェースを提供できます。これにより、仮想 Matter デバイスの状態を制御して表示できます。このアプリには、仮想デバイスの視覚的な表現と、デバイスでサポートされている Matter クラスタのコントロールが用意されています。

アプリは RPC クライアントを使用して仮想デバイスの RPC サーバーと通信し、ユーザーの操作(電源の切り替え、明るさの調節)を反映したリクエストを送信し、1 秒ごとにポーリングして状態を取得します。

サポートされているデバイス

現在、MVD-DE は次の Matter デバイスタイプをサポートしています。

Matter デバイスの種類 アプリケーション クラスタ ホーム エコシステムのタイプ
接触センサー ブール値の状態 センサー
調光可能なライト オン/オフ
レベル調整
浅い睡眠
拡張色ライト オン/オフ
レベル調整
色調整
浅い睡眠
流量センサー フロー測定 センサー
湿度センサー 相対湿度の測定 センサー
照度センサー 照度測定 センサー
在室確認センサー 在宅確認 センサー
ライトのオン/オフ オン / オフ 浅い睡眠
コンセント オン/オフ
レベル調整
コンセント
圧力センサー 圧力測定 センサー
スピーカー オン/オフ
レベル調整
スピーカー
Switch オン / オフ スイッチ
温度センサー 温度測定 センサー

Matter 仮想デバイス開発環境を設定する

MVD-DE は、Docker Hub で入手できる事前構成済みの Docker イメージです。インストールするには、次のコマンドを実行します。

user@host> docker pull us-docker.pkg.dev/nest-matter/docker-repo/virtual-device-image:latest

このオペレーションが完了するまで数分かかることがあります。

Matter 仮想デバイス開発環境を実行する

  1. Docker コンテナを起動します。

    user@host> xhost local:1000
    user@host> docker run -it --ipc=host --net=host -e DISPLAY --name matter-container us-docker.pkg.dev/nest-matter/docker-repo/virtual-device-image:latest
    

    コンテナを起動すると、診断出力が表示され、その後にコンテナ構成が正しいことを確認するメッセージが表示され、最後にコンテナ シェル プロンプトが表示されます。

    Environment looks good, you are ready to go!
    
  2. 2 番目のターミナル セッション インスタンスを作成します。

    user@host> docker exec -it matter-container /bin/bash
    
  3. 仮想 Matter デバイスの場合は、デバイスが実行されたら VDC を起動し、--s 引数とデバイスで使用される IP ポートを渡します。

    $ electron main.js --s=localhost:33000
    

    物理デバイスの場合は、--d 引数とデバイスのシリアルポートを渡して VDC を起動します。

    $ electron main.js --d=/dev/ttyUSB0
    

引数を指定せずに VDC を起動すると、デフォルトで localhost ポート 33000 を使用するネットワーク ソケット オプションが使用されます。

VDC がデバイスに接続できるようになると、デバイスの状態を示す画面が表示されます。

仮想デバイスのグラフィカル ユーザー インターフェース

デバイスの QR コードを表示する

VDC は、デバイスの設定フローの一部として QR コードを取得するためにも使用できます。デバイスの画像の横にある QR コード アイコンをクリックすると、このデバイスの QR コードが表示されます。

デバイスの QR コードを表示する仮想デバイス コントローラ

この QR コードを使用してデバイスを設置できます。

Matter 仮想デバイス開発環境を停止する

MVD-DE を停止するには、VDC の画面にフォーカスを当てた状態で Ctrl+Q キーを押すか、アプリを起動したターミナル セッションで Ctrl+C キーを押します。

フィードバック

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